- 電機システム本部 電機製造部門
2006年 入社 - 藤田 康幸
眠っている水のエネルギーで
地域を支える。
現在脱カーボン社会の実現が叫ばれていますが、小水力発電は、地域が脱カーボンに取り組める施策のひとつです。協和機電工業では、2018年5月から発電施設の整備作業に参画し、機械制御を担っています。
水力発電というと大規模なダムを想像する方が多いと思いますが、小水力発電は、水を流したまま溜めずに発電に利用するのが主流となっています。流れる水に一定の落差と流量があれば設置が可能なことから、今後需要が増えてくると予想される自然エネルギーです。環境負荷が低く、太陽光や風力に比べ天候に左右されずに安定して発電できるため、地域を支えるエネルギーとして大きな役割を果たしていくと考えています。
一定ではない水の流れを安定して利用するために。
発電施設は、複数の企業の協力によって設置されます。協和機電工業は、機械の制御を行うのが主な役割です。
小水力発電は、安定した電力が得られるのがメリットですが、その安定をつくるところに機械制御の役割があります。河川の水が流れるスピードは一定ではありません。流量が増えたときも、少ないときも発電に使用するモーターの回転が一定になるように、弁の開け閉めなどをコントロールする必要があります。自然が相手なので、調整が難しい部分です。
もうひとつの課題は、参加している他の企業との調整です。機械メーカーなどに確認を取りながら施設全体の仕様を決めていくところに大きな難しさがあります。社内に発電機に詳しい人がいて、いろいろアドバイスをもらえたことが、制御装置の設計にとても役立ちました。
小水力発電は、安定した電力が得られるのがメリットですが、その安定をつくるところに機械制御の役割があります。河川の水が流れるスピードは一定ではありません。流量が増えたときも、少ないときも発電に使用するモーターの回転が一定になるように、弁の開け閉めなどをコントロールする必要があります。自然が相手なので、調整が難しい部分です。
もうひとつの課題は、参加している他の企業との調整です。機械メーカーなどに確認を取りながら施設全体の仕様を決めていくところに大きな難しさがあります。社内に発電機に詳しい人がいて、いろいろアドバイスをもらえたことが、制御装置の設計にとても役立ちました。
今後の課題はトラブルへの速やかな対応。
もっとも喜びが大きかったのは、試運転が成功した時です。現地納入後、無事電力系統との連係ができた時が一番印象に残っています。また、自然エネルギー事業に対する技術や経験を得られたことも大きな喜びです。
稼働の課題は、機械が停止した場合、設備が停止した場合の対応が確立していないため、その都度現地調査を行っています。今後はトラブルシューティングを確立させ、万一の事態にも効率的に対応できるように準備を行っています。
小水力発電とは
小水力発電とは、一般に最大出力が1000kW未満※のものを指す。ダムのように水を溜める必要がなく、水を流したまま溜めずに発電に利用するというのが主流となっている。河川や用水路などに設置できる持続可能な循環型の電源。